1.はじめに
近年、技能実習生の受入れが注目されています。これから受入れを検討する企業の方からは良く「技能実習生にはどんな人が多いですか?」と質問を受けます。
そこで、本記事では、技能実習生の年齢層や出身国、性別についての最新データを掲載します。また、実習生の背景や動機についても触れます。
本記事を読むことで、技能実習生への理解が深まり、実習生の受け入れをスムーズに行うことができるでしょう。
2.技能実習生のセグメント分析
技能実習生を受け入れるにあたり、彼らの出身国、性別、年齢、職種などの属性を理解することは、適切な受け入れ体制の構築や効果的な指導・支援を行う上で重要です。以下に、令和5年度のデータを基に、技能実習生のセグメント分析を行います。
2-1.出身国の割合
令和5年度における技能実習生の出身国別の割合は以下の通りです。
国名 | 割合(%) |
---|---|
ベトナム | 46.3 |
インドネシア | 21.4 |
フィリピン | 8.2 |
中国 | 6.6 |
ミャンマー | 8.2 |
カンボジア | 3.3 |
タイ | 2.8 |
ネパール | 0.7 |
その他 | 2.5 |
ベトナムからの技能実習生が全体の半数以上を占めており、次いでインドネシア、フィリピン、中国、ミャンマーと続いています。
これらの国々は、日本との経済的・人的交流が活発であり、技能実習制度を通じた人材の受け入れが進んでいます。
2-2.男女の割合
技能実習生の性別の割合は以下の通りです。
性別 | 割合(%) |
---|---|
男性 | 57.8 |
女性 | 42.2 |
出典:外国人技能実習機構「令和5年度業務統計」
男性の割合がやや高いものの、女性も4割以上を占めており、職種や業種によっては女性の活躍も目立ちます。例えば、食品製造業や繊維・衣服関連の業種では、女性技能実習生の比率が高い傾向にあります。ヨロワーク | スカウトと求人掲載で外国人採用ができる日本最大級の求人掲載サイト
2-3.年齢の割合
技能実習生の年齢別の割合は以下の通りです。
年齢層 | 割合(%) |
---|---|
20歳未満 | 9.2 |
20~24歳 | 42.2 |
25~29歳 | 25.0 |
30~34歳 | 14.1 |
35~39歳 | 5.9 |
40~44歳 | 2.3 |
45~49歳 | 1.0 |
50歳以上 | 0.2 |
出典:外国人技能実習機構「令和5年度業務統計」
20~24歳の若年層が最も多く、全体の4割以上を占めています。次いで25~29歳、30~34歳と続き、全体的に若い世代が中心となっています。これは、技能実習制度が若者の技能習得とキャリア形成を支援する制度であることを反映しています。都道府県労働局所在地一覧+1厚生労働省+1
2-4.職種の割合
技能実習生が従事する主な職種とその割合は以下の通りです。
職種 | 割合(%) |
---|---|
建設関係 | 21.9 |
食品製造関係 | 19.0 |
機械・金属関係 | 14.4 |
農業関係 | 8.1 |
繊維・衣服関係 | 6.7 |
その他 | 29.9 |
出典:外国人技能実習機構「令和5年度業務統計」
建設関係の職種が最も多く、次いで食品製造関係、機械・金属関係が続いています。これらの業種は、日本国内でも人手不足が深刻であり、技能実習生の活躍が期待される分野です。また、農業や繊維・衣服関係など、地域性や季節性のある業種でも技能実習生の受け入れが進んでいます。ヨロワーク | スカウトと求人掲載で外国人採用ができる日本最大級の求人掲載サイト+1都道府県労働局所在地一覧+1株式会社 グローバルヒューマニー・テック –
3.技能実習生が持っている熱い想い
技能実習生は、単に技術を習得するためだけでなく、家族や将来のために強い思いを持って日本に来ています。彼らの背景や動機を理解することは、受け入れ企業にとって非常に重要です。以下に、実際の事例を交えて彼らの熱い想いを紹介します。
3-1.家族のために日本で働く
多くの技能実習生は、母国にいる家族の生活を支えるために日本で働くことを選びます。例えば、ベトナム出身のロー ティ リンさんは、「日本でお金をたくさん貯めて家族を助けたい」との思いで来日しました。彼女は日本の文化や生活に興味を持ち、日々努力を重ねています。os.osin.co.jp
出典:オーエス事業協同組合「実習生体験談」os.osin.co.jp
3-2.夢を実現するための挑戦
技能実習生の中には、自身の夢を実現するために日本での経験を積むことを望む人もいます。グエン ティ フーン ニャンさんは、縫製の技術を学び、将来的には母国で自分の店を持ちたいという夢を持っています。彼女は日本での生活を楽しみながら、目標に向かって努力しています。os.osin.co.jp
出典:オーエス事業協同組合「実習生体験談」os.osin.co.jp+1trustonecoop.com+1
3-3.技能実習生のバイタリティーとハングリー精神
技能実習生は、日本に渡るために、時には借金までして現地の送り出し機関に入り、日本語などの研修を受けます。中には既に結婚し、子どもがいる実習生もいます。それでも、受け入れ先の日本人担当者との面接に合格しなければ日本に行くことはできません。
出典:外国人採用.com「実体験 とある田舎の中小企業が『技能実習生』を初めて受け入れてみた」
3-4.日本での経験を母国で活かす
技能実習生は、日本で習得した技術や知識を母国で活かすことを目指しています。例えば、農業分野で働く実習生は、日本の先進的な農業技術を学び、帰国後に自国の農業発展に貢献したいと考えています。asat-nca.jp
出典:外国人技能実習機構「適正実施マニュアル」外国人雇用の教科書|注意点や在留資格など外国人の雇用を徹底解説!+2オティット+2global-way.jp+2
3-5.受け入れ企業との信頼関係
技能実習生と受け入れ企業との信頼関係は、実習の成功に不可欠です。企業が実習生の背景や想いを理解し、適切なサポートを行うことで、実習生は安心して働くことができます。また、企業にとっても、実習生の熱意や努力は大きな刺激となり、職場全体の活性化につながります。ジャパンジョブスクール
4.まとめ
日本の自動車整備業界は、現在、深刻な人手不足に直面しています。特に中小企業では、若手人材の確保が難しく、事業の継続や技術の継承に支障をきたすケースも少なくありません。
こうした状況を打開する手段の一つとして注目されているのが、外国人材の受け入れです。
今後、自動車整備業界が持続的に発展していくためには、多様な人材の活用が欠かせません。技能実習生の受け入れは、その第一歩として、企業にとって大きな意義を持つ取り組みとなるでしょう。

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