東南アジア諸国の賃金一覧

1.はじめに

近年、人材不足からか、多くの自動車整備業を営む中小企業の経営者が、東南アジア諸国を始めとする外国人材に対して興味を抱いています。

外国人材を受け入れる際には、現地の生活環境や経済状況を理解することが重要です。

現地の平均賃金がその生活環境や経済状況を表す指標であることに鑑み、本記事では、東南アジア諸国の賃金に関する最新情報を一覧にしてまとめました。

2.東南アジア諸国の平均賃金一覧

以下の表は、東南アジア主要国の平均月収(税引後)を示しています。

国名 平均月収
(1ドル145円計算)
シンガポール 591,082円
マレーシア(クアラルンプール) 189,796円
タイ(バンコク) 118,055円
フィリピン(マニラ) 77,653円
インドネシア(ジャカルタ) 75,691円
ベトナム(ホーチミン) 72,820円
カンボジア(プノンペン) 61,448円

(「NUMBO」参照)

これらのデータは、各国の主要都市における平均月収を示しています。

都市部と地方では賃金に差がありますので、あくまでも参考値でご覧ください。ベトナムやインドネシアでは、都市部と地方では倍以上の差があるところもあります。

3.賃金が上昇している国とその理由(経済成長)

東南アジア諸国の中でも、特にベトナム、フィリピン、マレーシアでは賃金の上昇が顕著です。これらの国々では、経済成長や外国直接投資(FDI)の増加、産業の高度化が賃金上昇の主な要因となっています。

ベトナム

ベトナムでは、1986年に始まったドイモイ政策により、市場経済への移行が進みました。これにより、外国企業の進出が増加し、製造業を中心に経済が成長しました。その結果、労働者の平均所得も増加しています。

例えば、韓国のサムスン電子は、ベトナム北部のバクニン省とタイグエン省に大規模な製造拠点を設立し、数万人の雇用を創出しました。これにより、現地の労働者の賃金が上昇し、生活水準の向上にも寄与しています。

フィリピン

ィリピンでは、サービス業やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)産業の発展により、都市部を中心に賃金が上昇しています。また、海外からの送金も国内消費を支え、経済成長に寄与しています。

例えば、米国のアクセンチュアは、フィリピンに複数のBPOセンターを設立し、数千人の雇用を創出しました。これにより、現地の若者の雇用機会が増加し、賃金水準の向上にもつながっています。

マレーシア

マレーシアは、製造業やサービス業の発展に加え、政府の経済改革政策により、安定した経済成長を遂げています。これに伴い、労働者の賃金も徐々に上昇しています。

例えば、日本のパナソニックは、マレーシアにおいて家電製品の製造拠点を拡大し、現地の雇用を促進しました。これにより、技術移転や人材育成が進み、賃金水準の向上にも寄与しています。

4.まとめ

近年の東南アジア諸国の経済的発展と日本の円安の状況により、東南アジア諸国の賃金は上昇傾向にあります。

シンガポールを除いては、まだまだ発展の余地がある国々が多いことが分かります。仮に外国人材を受入れる際には、その母国の経済状況や生活状況を把握しておくことは重要です。

是非この記事がお役に立てたらと思います。

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